院長ブログ

レンティスコンフォートトーリックが使えるようになりました

完全保険適応の単焦点眼内レンズの中で“焦点の幅のある”レンティスコンフォートに乱視のある方でも使えるトーリックタイプが発売され、早速、昨日の手術で使用しました。

今週は白内障手術が22件あり、そのうち多焦点レンズが4件、18件が単焦点レンズでした。単焦点レンズのうち、15件がレンティスコンフォートでしたが、乱視が強い方計3件にレンティスコンフォートトーリックを使いました。

国内で通常の保険診療で使える眼内レンズは丸い光学部から支えが2本出ている形をしていますが、レンティスはプレート状で長方形をしています。

トーリックレンズは軸(角度)があり、眼の中にレンズを入れ、乱視を打ち消す角度に合わせる必要があります。軸をよい位置に合わせて手術を終えても、レンズが回転し、軸がずれてしまうこともあるのですが、レンティスコンフォートトーリックはとても安定している印象でした。

ちなみに、昨日の手術でレンティスコンフォートトーリックを入れた方は、元々の角膜の乱視の度数1.62、2.18、2.29Dという値がほぼ矯正されとてもよい経過でした。

レンティスコンフォートが乱視のある方に使えるようになったのも喜ばしいことですが、レンズの形状により眼の中での安定性が高く、乱視矯正の効果もとても期待できるのではと感じました。

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