院長ブログ

さの

患者さま;『4月に引越しするけど、それまでに手術できるかな?』
僕;『できますよ!どちらへお引越しですか?』
患者さま;『栃木だよ』
僕;『えっ、栃木のどちらですか?』
患者さま;『佐野っていうところ』
僕;『えっ、え〜、佐野ですか!?』
 
先日、白内障の手術目的で当院を受診された患者さまとの会話です。
なぜ僕がこんなに驚いたかというと、この患者さまはご定年で故郷に戻られるとのことなのですが、その引越し先が栃木の佐野で、なんと、僕と同郷だったのです。
まさかこんな横浜のたまプラの地で同じ佐野出身の方に会えるとは思ってもみなかったので、とてもびっくりし、とてもうれしく思いました。
 
そして、手術の時は、
患者さま;『先生はどこの小学校だったの?』
僕;『野上小です。児童が減ってもうなくなっちゃったみたいですけど。』
患者さま;『じゃあ、中学校は田沼西中?部活の練習試合で行ったよ!』
 
などなど、両眼同時の手術だったので20分くらいでしたが、ずっとおしゃべりをしてしまいました(手術は無事終わりました!)。
 
少し前には小学生の患者さまのお母様のご出身が栃木の足利で高校が僕の通っていた佐野高校の隣の女子校(佐野女子高校)という方もいらっしゃって、年齢も同じ世代でもしかしたらどこかですれ違ってたかもしれませんねなんて話をしましたが、時と場所が変わっても不思議な縁での出会いはうれしいなと感じました。
 
ちなみに、僕の出身地ですが、市町村合併で佐野市になりましたが、元々は田沼町というよく言えば『緑豊かな』山あいの町で、小学校は1クラス多くて20人(もちろん1学年1クラスしかありませんが)、全校児童で100人という児童全員誰もがみんなを知っているような学校でした。
夏は毎日、プールではなくて家の前の川で泳いだり、蛍なんかも普通に飛んでいる自然に恵まれたというか自然しかないようなよいところでしたが、小さい時にそういう環境で育ったことはある意味、恵まれていたのかなと思います。
 
同郷の患者さまのおかげで久しぶりに故郷を思い出しました。どうもありがとうございました。
佐野に帰っても術後の経過がよいことを(まず大丈夫と思いますが!)、お元気でお過ごしいただけることを祈っています。
 
ちなみに、この患者さまは佐野日大高という高校ご出身だったのですが、手術の終わり際に、当院の看護師が『実は私の父も佐野日大出身なんです』と。
最後にもう1回、えーっと思いましたが、世間てほんとに狭いですね。
 
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