院長ブログ

12月1日(水) 今日の手術

12月のスタートの今日は午前が外来、午後は手術でした。

手術は白内障12件、眼内レンズ交換2件、眼瞼下垂1件でした。

白内障は2人が両眼同日手術でした。
両方の眼の白内障の手術の場合、僕は片眼ずつの手術を基本としていますが、この患者さまは高齢の方と車椅子生活の方でお二人ともレンズについては室内で過ごしやすい見え方をご希望というのがはっきりしていたので、手術日も含めた通院日数を少しでも減らすために両眼同日手術を選択しました。

眼内レンズ交換は一人は当院で3ヶ月前に白内障手術を受けた方で、LASIK後のため、若干レンズ計算がズレてしまった方の修正と、もう一人は他院で約半年前に白内障手術を受け、円錐角膜のため、左右で見え方の差が出てしまい、その改善目的の方でした。

円錐角膜の患者さまは元々、強い近視の眼のため、レンズは入れなくとも目的の見え方になりそうだったので、正確にはレンズを取り出すレンズ摘出だけとなりました。ちなみに、僕の生まれは栃木なのですが、この患者さまも栃木にお住まいでわざわざ来てくださいました。僕のところに来る前には都内の白内障で有名な大学の教授に『あなたの眼内レンズ交換は危険だ』と断られたそうですが、術前の所見でそうは思えませんでしたし、実際、今日の手術も簡単ではありませんでしたが、危険という感覚は全くなく、問題なくレンズを取り出すことができました。大学でダメと言われると、それが最終判断のように感じてしまうこともあるかと思いますが、実際はそうではなく、なんとかなることもあるので(ならないこともありますが、、、)、お困りの方はどうか諦めないでください。

お近くから来てくださる患者さまもたくさん眼科がある中で僕のところに来てくださるのはとてもありがたいですし、遠くからの方は困っていらっしゃることが多いので、なんとかせねばと思いますし、どちらからいらっしゃっても、とにかくしっかりよい結果が得られるように頑張らねばと思っています。

眼瞼下垂の手術は一度、まぶたを挙げる『挙筋前転』という手術をした方でしたが、皮膚の弛みが若干残り、まぶたの重たさを改善するために皮膚を切除しました。まぶたの皮膚が厚めだったので、なるべく薄い皮膚が残って軽いまぶたになるように眉毛の下側の皮膚を切除する『眉毛下皮膚切除』を行いました。

手術の申し込みは、眼瞼下垂と霰粒腫が2人ずつでした。

最近はまぶたの手術も多いですが、眼瞼下垂も単にまぶたを挙げればよいというものでもなく、どのような術式が適切でどうアプローチすると理想の術後になるかは人によって違うと思っているので、そこが難しくやりがいのある部分だと思っています。

今日の手術も無事終わってよかったです。
手術を受けて下さった皆さま、お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

↑栃木からいらした眼内レンズ交換の患者さまと

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