今日は午前は外来で午後は手術でした。
月に一度、土曜の午後に眼瞼下垂や内反症(逆さまつげ)、脂肪脱(まぶたの脂肪)などのまぶたの疾患の手術を行なっています。
まぶたの疾患の場合、お若い方も多く土曜日の手術が都合のよい方も多いのと、眼形成にとても詳しい僕の知り合いの先生が来て一緒に手術をしてくださるので、土曜の午後にも手術日を設けています。
今日は眼瞼下垂ばかりでしたが、眼瞼下垂には単純に皮膚を切除する皮膚弛緩(偽眼瞼下垂)とまぶたを挙げる筋肉(眼瞼挙筋)がうまく働かない本当の眼瞼下垂があります。皮膚弛緩では皮膚切除、眼瞼下垂では挙筋前転という手術を基本的に行なっています。
皮膚弛緩ではまぶたの皮膚を切除するわけですが、まぶたの皮膚は体の中でも最も薄いといわれ、まぶたの縁から眉毛側に向かいどんどん厚くなります。
このまぶたの皮膚を切除する方法は、まぶたの睫毛側の皮膚を切除する(睫毛側皮膚切除)か、眉毛の下側で切除するか(眉毛下皮膚切除)の2通りの方法があります。
まぶたの皮膚が薄い人や二重をしっかり作りたい場合は睫毛側皮膚切除がよいですし、まぶたの皮膚が厚い人や元々、二重がしっかりしている人、眉毛が濃い人は眉毛下皮膚切除が適する場合が多いです。
今日の患者さまは皮膚切除が4人、挙筋前転が1人でしたが、皮膚切除は全て睫毛側の皮膚切除でした。
眼瞼下垂の手術は基本的には症状を改善するための手術ですが、今日の患者さんでも若い人は40歳で、機能面だけでなく整容的な面もなるべく満足いただけるまぶたの手術をしたいと思っています。
↑左眼の眼瞼下垂
↑皮膚弛緩(偽眼瞼下垂)
↑睫毛側皮膚切除と眉毛下皮膚切除