今日の手術は白内障8件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼瞼下垂の皮膚切除が両眼で1人でした。
白内障のレンズ(黄斑上膜の白内障も含めて)は多焦点(3焦点のPanOptix)1、レンティスコンフォート2、アイハンス4、通常の単焦点2でした。そのうち、3枚が乱視矯正のトーリックレンズでしたが、トーリックでもなく本当に単純な単焦点レンズは1枚だけで今や貴重な存在になってしまった感もあります、、、
でも、これは多分、僕のところがむしろ稀で、患者さまの希望や眼の状態にできる限り合うレンズを選ぶようにいている結果だと思っています。
眼瞼下垂の患者さまは70代前半の男性でしたが、正確に言うと、偽眼瞼下垂もしくは眼瞼皮膚弛緩といって、まぶたの皮膚の弛みが強くなることでまぶたが下がったように見える状態です。でも、通常の眼瞼下垂と同じような症状で困ってしまうことがあり、それを治すには手術になります。手術は単純に弛んだ皮膚を切除し、キズを縫う訳ですが、この患者さんは重たいまぶたをしていて、その原因がまぶたの中にある脂肪(眼窩脂肪)だったので、その脂肪も一緒に切除してきました。あまり取り過ぎると、まぶたが窪んでしまったり、変なシワが出てしまうことがあるので、取り過ぎないこととなるべく、左右均等に同程度の量を切除することが大切かと思っています。
ただ、どうしても出血が多くなるので、腫れが強くなってしまうことが多いですが、すっきりしたまぶたにするために少しご辛抱いただければと思います。
昨日の勤労感謝の日の祝日は『東京都パラスポーツ次世代選手発掘プログラム』というパラスポーツを目指す障害者の人たちが色んな競技を体験したり、相談するイベントがあり、僕は視覚障害の担当で参加してきました。
『専門家相談コーナー たまプラーザやまぐち眼科 山口大輔氏』なんて書かれていますが、実は僕はこのようなイベントへの参加は初めてで、専門家なんて言われるのは申し訳ないくらいでしたが、一緒に参加してくださった先生方のサポートもあり、無事終えることができホッとしました。とても貴重な経験で僕自身学ぶことがとても多く有意義な時間を過ごすことができました。このことについてはまた後日、詳しく書きたいと思いますが、障害者の皆さんが一生懸命何かをしようとする姿勢を見ると、できる範囲で精一杯のことをする大切さを強く感じ、自分ももっと頑張らないといけないなと思って帰ってきました。ということで、また明日から頑張ります!
今日も手術を受けてくださった皆さま、お疲れ様でした!どうもありがとうございましたm(_ _)m
↑一緒に参加して下さった先生方と