院長ブログ

先月の手術(2022年1月)

先月1月の手術の報告です。

先月1月の当院の手術は、
白内障67件(多焦点眼内レンズ9 乱視矯正トーリックレンズ21 iStent4件)、硝子体手術4件、眼瞼下垂19件、霰粒腫9件、眼内レンズ交換2件、涙管チューブ挿入2件などでした。

最近、緑内障のある白内障の手術の際にiSten(アイステント)という眼圧を下げるための小さな管を入れる処置も一緒に行うようにしています。白内障の眼内レンズが入った後に、眼の表面にレンズを乗せ、少しお顔を傾けていただき、角膜と虹彩の付け根の隅角を見ながら、線維柱帯という部分にiStentを挿入します。

手術時間は10分程度余計にかかりますが、せっかく一緒に眼圧を下げる手があり、それほど負担やリスクがある処置でもないので、できればこのiStentを入れる処置もした方がよいかなと思っています。手術費用は1割負担で18,000円ほど増えますが、緑内障の点眼は高いので、その後、点眼を減らすことができることを考えると、経済面でもメリットの方があるかと思います。緑内障の点眼を使っていて、白内障の手術を受ける方は、このiStentも考えるとよいのではと思います。

白内障手術一つを取ってみても、どんなレンズを使うか、レンズのピントはどこに合わせるか、両眼同日で行うか、別々で行うか、緑内障がある人はiStentを使うかどうか、いくつもの選択があります。手術には色々な選択肢、組み合わせがあるので、自分にとってどのような方法が一番よいのかをよく考えて手術を受けることが大切と思いますし、そういう治療をしたいなと思っています。

今月もたくさんの患者さまに手術を受けていただき、どうもありがとうございましたm(_ _)m

↑ステントといってもこんなに小さな管です。

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