今日は午前が外来で午後は手術でした。
外来での手術の申込みは白内障が1人でした。手術は白内障11件、眼内レンズ交換と黄斑上膜の硝子体手術が1件ずつでした。
眼内レンズ交換は約3ヶ月前に他院で多焦点レンズ(シナジー)を入れた46歳の男性でハローグレアが辛いために単焦点レンズ(アイハンス)へ入れ換えを行いました。元々、とてもきれいな手術をされていたのだと思いますが、度数もぴったりで視力は遠方0.8中間0.5 近方0.5と視力はまあまあ良好で、白内障の手術としては成功だったと思います。しかし、多焦点レンズの難しいところは、データや所見上はすごくよくても、今回のハローグレアのように、『見え方がよくない』と感じたり、『見ているのが辛い』と思ってしまうケースがどうしても出てしまうことで、これが術前に予想できないことがより厄介なところかと思います。この患者さまの視力だと、レンズを交換するのはもったいない気もしてしまいますが、いくら視力としてよくとも、辛さが大きければ、その視力の数字自体はあまり意味をなさず、不快な症状を緩和することを優先したいと思えれば、レンズを入れ換えた方がよいと思います。今回はレンズの入れ換え自体はうまくできたので、あとは嫌な症状がしっかり治ってくれるといいなと思います。
ちなみに、ここ2週間で4件目の眼内レンズ交換の手術になりました。もっと言うと、他のクリニックでその前の週と来週に1件ずつレンズ交換の手術があり、1ヶ月で6件の眼内レンズ交換があり、最近やたら多い感じです、、、
白内障では、僕と同い年の43歳の方の手術もありました。今、自分が白内障で手術を受けるのは早いなと思ってしまいますし、もし、白内障の手術を受けるなら、レンズはどうするか悩ましいところですが、この患者さまはレンティスコンフォートを選択されました。レンティスは多焦点レンズに近い性格もあり、ちょっと難しい部分もありますが、焦点の幅はある程度作ることができるので、若めの患者さまにはプラスの面も大きく、よい選択肢の一つであると思います。しかも、この患者さまは僕が提案するレンズの中から、ご自分で『レンティスにします』とはっきりと選択されたので、それぞれのレンズの長所と短所を踏まえて、自分にはこのレンズが一番よいと判断され、希望されたのだと思います。これは白内障手術を受ける上でとても大切なことだと思います。その選択が正解だったと思ってもらえるように、しっかり手術したつもりですが、術後の結果に満足していただけるといいなと思います。
今日もたくさんの患者さまに手術を受けていただき、どうもありがとうございましたm(_ _)m