タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第22回目の今回は『緑内障がある眼の白内障手術の注意点はありますか?』というテーマで書いてみました。
以下、タウンニュースの本文です。
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第22回『緑内障がある眼の白内障手術の注意点はありますか?』
緑内障点眼をしている方は通常、手術の前日までは続ける必要があります。白内障手術の後は、眼圧の値によっては緑内障点眼を使わなくてよい場合やプロスタグランジン製剤点眼は炎症を助長し使えないため、医師の指示に従ってください。
白内障手術は多かれ少なかれ眼には負担を強いることになりますが、当然、白内障が進行すればする程、侵襲は強くなります。軽度の緑内障であれば、白内障手術で緑内障が進行することはまずありません。しかし、緑内障が進んでいる場合は白内障手術で緑内障が進行する可能性が上がるため、低侵襲な手術を心掛けなければなりませんが、なるべく、内障が強くなる前に手術することが大切です。
白内障手術では水晶体を人工レンズに換えると眼の中の水(房水)の流れがよくなり、眼圧が下がる傾向があります。最近ではiStent(アイステント)というステンレス製の1mm程度のパイプを房水の出口の隅角に入れることで、より眼圧を下げる効果を期待できるようになりました。通常の手術より5〜10分程時間が要り、費用も1割負担で1万円程増えますが、術後に緑内障点眼を減らしたり全く使わなくできる場合もあり、経済的にもトータルでプラスにできるかと思います。緑内障点眼は毎日使う煩わしさや副作用もしばしばあるため、白内障手術を受ける際は、iStentも検討するとよいかと思います。
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タウンニュースのコラムでは、眼に関する疑問についてお答えさせていただいております。気になる眼の症状から白内障やまぶた、硝子体の手術まで何でも構いませんので何かリクエストがございましたら教えてください。
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