今日は一日外来でした。手術の申し込みは、白内障3人、霰粒腫2人(2歳女の子、28歳女性)でした。
手術を受ける患者さまには手術の1〜2週前に手術の説明を行っております。今日も来週、眼瞼下垂の手術の予定の60代の女性の患者さまの術前説明がありましたが、患者さまから『手術を受けるか迷っている』と相談を受けました。迷っている理由としては、まぶたの下がり方がそんなに強くないし、あまり困っていない、手術はやっぱり怖いということがあるそうです。まぶたの重たさ、鬱陶しさ、まぶたのくぼみを改善したいと手術を予定させていただきましたが、眼瞼下垂はあくまで良性疾患です。つまり、必ず、手術しないといけない病気ではなく、症状が辛く改善を望む場合に手術を選択する訳で、手術をするほど症状に困っていないと思うのであれば、手術をすることはないと思います。それと、良性疾患は、急いで手術をしなければならないということもありません。手術としては、必ずしなければならないという訳ではない“相対的”適応という考え方になります。逆に網膜剥離などでそのままでは失明してしまうような疾患は治して視力を守るためには手術しなければならない“絶対的”適応になります。ですので、もし、手術を受けるか迷う、決断がつかないのであれば、僕は手術を受けるべきではないと思います。それは、万全を期して手術を行いますが、100%ということはありません。もし中途半端な気持ちで受けて、何かトラブルがあると手術を受けなければよかったと後悔してしまうのではと思うからです。あまり深く考えずに手術を受けて、結果も良かったなんてこともあると思いますし、手術の前に色々心配して、取り越し苦労ということも結構、あるかもしれませんが、やっぱりちゃんと考えて納得して手術を受けることが大切だと思います。
ちなみに、僕は眼科医になる前に、レーシックを受けましたが、知り合いの先生に手術してもらったため、ほとんど説明を受けることなく、合併症とか、深いことは全く考えずに手術を受けました。経過もすごくよくて、結果的にはよかったですし、僕にとってはこういう説明の方が合っていたのかもしれませんし、今でも手術を受けてよかったと思っています。要は個人個人に合った説明、手術の受け方が大切なのかなということでしょうか。
それから、もし、手術予定で迷っている場合は、できれば、早めにご相談いただけると、キャンセルの場合、その手術枠をキャンセル待ちいただいている患者さまにに回すことができますのでありがたいです。ご協力、よろしくお願いいたします。
あと、白内障の手術の時に下まぶたのイボ(ほくろ)も一緒に取った患者さまが、経過観察でいらっしゃいましたが、だいぶきれいになっていたので、写真も載せてみます。
↑白内障の手術の時に下まぶたのしこりも取りました。(追加時間3分くらいです)
↑翌日はキズが痛々しいですが、、、
↑術後1ヶ月半、だいぶきれいになってきました。