今日は一日外来で夕方に霰粒腫の切開が3件でした。
手術の申し込みは白内障2人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(6歳男の子)でした。
今日の霰粒腫は珍しく、全員大人で37歳、51歳、52歳でした。
子どもの霰粒腫のことはよく書いていましたが、大人の霰粒腫については逆にあまり書いていなかったかと思います。
大人の霰粒腫はまぶたに局所麻酔の注射をするだけで切開できます。僕のところでは少しでも楽に処置を受けていただきたいと思い、笑気麻酔も吸いながら処置を行っています(ただ、あまり効いてない気がしますと言われることもあります、、、)。
表面の方に成長してくる霰粒腫であれば、皮膚側からの切開、裏側(結膜側)へ成長してくる場合は結膜側から切開することもあります。基本的に皮膚側から切開した方がしっかり取れると思っているので、皮膚側から切開することが僕は多いです。
皮膚の表面までは出ないものの、コリッとしたしこりを作るタイプもあり、これは瞼板の組織の前面の壁が保たれたまましこりができている霰粒腫で、この場合、皮膚は1本切開線を入れる切開で(切除でなく)霰粒腫の摘出ができ、切開した皮膚は縫うことができるので、皮膚の縫合をして終えてくることが多いです。霰粒腫の切開後は瞼の腫れが結構出ることも多いですが、このように皮膚を縫うと、中に出血が溜まりやすく、縫わない場合よりも腫れが強く出る傾向があると思っています。縫合した場合、抜糸も必要になります(溶ける糸で縫うと、そうではありませんが)。
他のまぶたの手術と同様、腫れは術後2日が一番ピークでそこから少しずつ引いてくる経過が多いかと思います。一晩はキズにガーゼを貼りますが、濡らさないように洗顔や入浴、シャワーは可能で、翌日、ガーゼを外した後は普通に濡らしても大丈夫ですが、その後は傷口に軟膏を塗っていただいています。術後はその軟膏と点眼(抗菌薬、抗炎症薬)を処方しますが、通常、軟膏は1週間程度、点眼は1本使い切りで使っていただいています。仕事も翌日から可能ですが、腫れが強いことも多いので、気になる方は眼帯をつけてお仕事していただければと思います。術後の診察は翌日(休診日の場合は翌々日)とだいたい1週間後に来ていただき、その後は1ヶ月後くらいに診させていただいています。
霰粒腫のお子さんも切開を受けるのは大変ですが、大人でも結構、大変な思いをしている気がします。今日、霰粒腫の切開を受けてくださった患者さまもお疲れ様でしたm(_ _)m
今日は看護師が不在だっため、予約の患者さまのみの診療とさせていただきました。ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでしたが、ご理解、ご協力、本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m
↑今日、切開させていただいた霰粒腫の写真。最後に縫合しました。