今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術は白内障9件(アイステント併用2人)、眼瞼下垂2人、霰粒腫1件でした。
術後の眼内炎を疑い、月曜日に硝子体手術を行った患者さまは、前房にフィブリンの沈着はなく、ようやく改善傾向があり、炎症源が取り除けたのではと思われました。
細菌性の眼内炎の場合、すぐによくならず、また炎症が燻ることが多いので、結果的にはレンズが炎症の原因のTASSだったのかなと思います。
先週の前房洗浄や月曜日の硝子体手術の時に、前房の水や硝子体液を培養検査に出しているので、ここから菌が検出されると、細菌性とはっきりしますが、中々、検出されないことも多いので、はっきりした原因は分からないかもしれませんが、とにかく無事、炎症が治まるようにしっかり治療していきたいと思います。
炎症が強かった上で手術した影響で、おそらく、毛様体という組織(眼の中の水を作る働きがある)の機能が低下し、眼圧が低く、眼の張りが弱く、脈絡膜剥離と低眼圧黄斑症という状態を起こしていますが、炎症の原因は取れていると思うので、少しずつ毛様体の機能が戻り状態が改善してくるのを待ちたいと思います。
また落ち着いたら改めて眼内レンズを入れることも考えなければなりませんが、ひとまず、炎症が落ち着いてくれそうでよかったです。
今日も皆さま、手術、お疲れ様でしたm(_ _)m
↑月曜日に硝子体手術をして炎症もだいぶ治まってきました。
↑毛様体で眼の中の水(房水)が産生されます。