今日は午前が外来で、午後はまぶたの手術で、眼瞼下垂4人と下眼瞼の脂肪切除1人でした。
眼瞼下垂の1人は先月、生まれつきの眼瞼下垂に対し“前頭筋吊り上げ法”という術式で手術をした20歳の男の子で、術後、挙がり方が弱かったので、その調整の手術でした。一般的な眼瞼下垂の手術は、まぶたを挙げる筋肉である“眼瞼挙筋”を縫い縮めてしっかり筋肉が働けるようにする方法ですが、先天的に眼瞼挙筋が弱い場合、いくら眼瞼挙筋を触っても改善が得られず、おでこの筋肉である“前頭筋”とまぶたの中の芯のような板状の組織である“瞼板”を皮膚の下に医療用のシートを通してつなげ、前頭筋でまぶたが挙がるようにするのが吊り上げ法です。
この患者さまでは右は正常で左だけの手術だったので、前回の手術で右に合わせるようにしました。ただ、挙げ過ぎてしまうと、まぶたが閉じにくい”兎眼“という状態になってしまうので、おでこに最大限力を入れてまぶたを開けるように意識すると、まぶたの高さが左右で揃うようにしたのですが、力を抜いた状態では挙がり方は弱く、もう少し挙げて欲しいという希望で、それでも兎眼にはならなそうだったたので、今回の調整になりました。
若い男の子で顔のバランスも気になると思うので、今回の調整で少しでも気にならなくなってくれるといいなと思います。
今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m
↑左眼が力を入れないと下がった状態です、、、