今日は一日外来でした。手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(44歳女性)、眼内レンズ交換1人でした。
今日の眼内レンズ交換のご相談は、埼玉県にお住まいの78歳の男性で、5月に両眼の白内障手術を受け、左眼はよく見えるが、右眼は見えにくいということでいらっしゃいました。レンズは両眼ともきれいに入っていて、左眼は裸眼視力1.2ですが、右眼は裸眼視力0.15、矯正視力0.8でした。
右眼は約3Dの乱視が残っており、これが見えにくさの原因と思われました。乱視が残りそうな時は乱視を矯正するトーリックレンズを使うべきですが、この患者さまには乱視矯正の無い普通のレンズが入っていました。おそらく、完全にきれいな乱視ではなく、不正乱視の成分もあったため、トーリックレンズを使わなかったのだと思います。不正乱視にはトーリックレンズを使わないことが多いですが、乱視をレンズで矯正すれば視力としては0.8まで出るので、完全な改善は難しくとも、トーリックレンズに入れ換えることで、今よりよくできる可能性は十分あるのではと考えられ、眼内レンズ交換の手術を予定させていただきました。
昨日の眼内レンズ交換の患者さまも、遠方が見えるようになり、しかも、近方も前と同じくらい見えるそうで、手術してよかったとおっしゃってくださいました。
そう思ってくださるなら、僕も手術してよかったと思います。
↑昨日の眼内レンズ交換の患者さまも新たなレンズがきれいに入っています。