院長ブログ

手術して視力が下がったら

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、眼瞼下垂1人と霰粒腫2人(6歳女の子、30歳女性)でした。

今日の外来では、以前、僕のところで右眼に対し、2回レンズ交換(他院でも一度しています)とアドオンレンズの挿入(結局、取り出しましたが)の手術を行い、こちらでの治療は一旦終了していた方が久しぶりにご来院されました。

他院で両眼のレーシックと左眼の眼内レンズの入れ換えを行い、左眼は視力が以前の1.2から0.6まで下がってしまっていて、どうしたらよいかという相談でした。元々、レーシックをしていた眼に更に追加のレーシックをしていて、コントラストが下がっていたのと、後発白内障が少し出ていて、もしするとすれば、後発白内障のYAGレーザーと話をさせていただきました。ただ、角膜を削ってコントラストが下がった眼で更に多焦点レンズのコントラスト低下が影響しているなら、単焦点レンズへの入れ換えの可能性もなくはないので、YAGレーザーをするなら、なるべく小さく丸く切開して、もしまた入れ換えをする時に極力影響が出ないようにするとよいかもしれないと話しました。

この患者さまのように、治療をして結果的に視力が下がったり、よくない症状が出ることは、正直、なくはないと思っています。医療に絶対ということはないですし、多かれ少なかれリスクが付き纏うのが手術であると思います。もちろん、患者さまもよくなりたいという気持ちで手術を受けると思いますし、僕らも少しでもよくしたいと思って手術をしています。しかし、結果が伴わないこともどうしてもあります。その時、どう考えるかが患者さまも僕らも大切だと思います。うまくいかなかったと嘆くより、この患者さまのように、今、どのようになっているのか自分で理解し、どうすればよいか考え、前に進もうとする気持ちはすごく大切だと僕は思います。もちろん、簡単なことではないと思いますが、そういう気持ちを持って欲しいなと思います。それから、僕ら医師もその患者さまを支えて一緒に前に進めるように精一杯のことをしなければと思います。

今日の患者さまも少しでもよい方向に進んでくれることを願っています。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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