院長ブログ

YAG後トーリックへ入れ換え

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人と眼内レンズ交換1人でした。今日の手術は、白内障12件、眼瞼下垂1人、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件でした。

今日、手術の眼内レンズ交換は、多焦点レンズ(Synergy)でハローグレアが強くて眩しさが辛く、それを解消するために単焦点レンズへの入れ換えを第一の目的としました。それと、乱視が残っていて裸眼視力も不良のため、できれば、トーリックレンズで乱視も改善できればと考えました。ただ、一つ、大きな問題点としては、最初の白内障手術から約半年経っており、YAGレーザーで後発白内障の治療がされていることです。つまり、レンズの入っている水晶体の袋(水晶体嚢)の後面に大きく穴があいているので、その残った水晶体嚢の中にレンズを入れることが難しい上に、トーリックレンズは軸を合わせないといけないので、更に難易度が上がる手術になると予想されました。

どんなレンズを使うかは、術中判断をするつもりでしたが、実際の手術では、元々のレンズがきれいに外せて取り出せたので、トーリックレンズを選択しました。ただ、後嚢切開部から硝子体が出てきてしまったので、その脱出硝子体を切除する操作(A-Vit)が必要になりましたが、トーリックの軸を合わせることもでき、なんとか、一番の理想的なレンズを入れることができたと思うので、よかったです。

YAGレーザー後の眼内レンズ交換で新たなレンズとしてトーリックレンズを入れることは、結構、難しいケースだったと思いますが、この患者さまはわざわざ関西方面から来てくださり、頑張って治療を受けてくださったので、手術としては予定通りのことができ、少しは期待に応えられる手術をすることができたと思うので、本当によかったです。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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