院長ブログ

本を出しました!

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、霰粒腫2人(7歳男の子、7歳女の子)でした。

ちょうど1年くらい前から準備を進めていた白内障の本がようやく完成し出版されました。

題名は嘆く白内障患者たちというちょっとネガティブな感じになってしまっていますが、内容はとてもポジティブに書いたつもりです。

この本を書こうと思ったきっかけは、日々の診療で感じることで正しい知識を持って白内障の手術を受けて欲しいと思うことが多かったからです。特に僕のクリニックには、白内障の手術を受けた後の不具合で、『手術を受けたのに見えにくい』『こんなはずじゃなかった』『思った見え方と違う』等々の訴えて受診される方がとても多いと感じていて(もちろん、自分が手術をした患者さまでもいらっしゃいますが、、、)、『こうすれば、そんなことにならなかったのに』と思うこともあり、手術の前の知識もとても大切なので、後悔しない手術を受けられるような情報を伝えたいと思いました。また、もし不具合が出ても、その後の対応をきちんとすることでその辛さを解消できるケースもあり、白内障の手術を受けた後の方にも、よくない状況を諦めないで済むような希望を感じてもらいたいとも思いました。

白内障の本は既にたくさん出版されていますが、どちらかというと、『白内障の手術はすごくいいものだ』というプラスの面が前面に出ているものが多いように思います。しかし、実際には、よく考えなければいけないことや、マイナスの面やうまくいかないケースもあり、この本の題名の嘆く患者さまも存在します。その患者さまの声を聞いて、そうならないための知識を持って白内障の手術を考えて欲しい、もしそうなってしまった場合は諦めないで欲しいと思って書いた本になります。なので、これから白内障手術を受けることを考えている方にも、もう手術を受けてしまっている方にも、読んでいただけるとありがたいなと思います。

あくまで僕の経験や知識、考えが中心の内容ですので、これが全てではないですし、医学は日々進歩しますので、情報が古くなってしまうこともありますが、現時点で白内障手術を受ける上で僕が大切だと思う内容をしっかり書いたつもりです。

僕は元々、文章を書くことが好きで本を書きたいと単純に思っていました。しかし、そう思っていても簡単に本を出せる訳でもなく、今回、幻冬舎さんから出させていただきました。この本ができるまでにはたくさんの方々にサポートしていただき、なんとか完成させることができました。支えてくださった皆さまに改めてお礼を言いたいと思います。本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m

そして、この本が、これから白内障の手術を受ける人、もう白内障の手術を受けた人、少しでも誰かの役に立ってくれるといいなと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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