今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人、眼瞼下垂1人、黄斑上膜の硝子体手術1人、霰粒腫1人(4歳女の子)でした。
今日の手術は、白内障9件、眼瞼下垂2人、内反症1人、霰粒腫1人(52歳女性)でした。
白内障の手術は9件でしたが、1番短い手術時間は5分、1番長い人は50分かかってしまいました。
通常は5〜6分くらいで終わることが多いですが、今日、一番時間がかかってしまった方は術中に後嚢破損が起こってしまい、その後の対応のために、かなり時間がかかってしまいました。後嚢破損は起こるとすれば、超音波での核乳化吸引の操作以降で起こりますが、どのタイミングで起こるかにより、最初の方で起これば起こるほど、その後の対処が大変になり手術時間がかかってしまう傾向にあります。今回は核をだいぶ取り除き、あと少しで取り終えるというところで、後嚢破損が起こり、その後は、A-Vitという器具を使って、残った水晶体と出てきてしまった硝子体を処理して、あとはレンズを入れて終わりというところまでは順調で、レンズを予定通り、残った水晶体嚢の中に入れようと試みたのがうまくいかず、そのレンズを一旦、取り出すことになってしまいました。水晶体嚢の中に入れるのは断念し、水晶体嚢と虹彩の間にレンズを固定する嚢外固定を行うため、3ピースレンズを入れたのですが、支えの部分が折れ曲がってしまい、このレンズも取り出し、最終的に3度目のレンズを入れて手術を終えることができました。今回のように超音波操作の終盤で起こった後嚢破損であれば、通常は20分程度の手術になりますが、レンズの挿入がうまくいかず、余計な時間がかかってしまい、患者さまには申し訳ありませんでした。でも、白内障の濁りを取り除き、レンズ自体はきれいに入れることができたので、落ち着いてくれば視力は十分出てくれると思います。
手術の時間はたまに長くかかることもあり、長いと心配になるかもしれませんが、きちんと必要なことが行われて終われれば、問題はなく経過することができますので、あまり心配せずにお過ごしいただければと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m