院長ブログ

アドオンレンズの取り出し

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは白内障3人でした。
今日の手術は、白内障11件、アドオンレンズ抜去1人、眼瞼下垂1人、眼内レンズ交換1件、霰粒腫3人(3歳男の子、3歳女の子、50歳女性)でした。

アドオンレンズ抜去の方は約2年前に単焦点レンズの白内障の手術後に、遠くも近くも見えるようにしたいということで、多焦点アドオンレンズを入れて、視力的には遠方も近方もある程度、見えるようになったものの、『なんとなく見えにくい』ということでしばらく様子を見ていましたが、やっぱり『前の見え方に戻したい』とアドオンレンズを取って欲しいと希望されました。多焦点レンズは時間の経過で見え方が改善するともいわれていますが、おそらく、多焦点性によるコントラスト感度の低下の影響を強く感じてしまっていると思われ、これ以上、待っても改善の期待はほとんどできないだろうと思われ、抜去することとしました。

手術では角膜を2.4mm切開し、レンズは切らずにそのまま取り出すことができ、問題なく終えることができました。

アドオンレンズは自由診療(自費診療)のため、治療費用は単焦点レンズで片眼20万円、多焦点レンズで30万円程度と高額になりますが、挿入することも抜去することも手術手技自体は容易で安全で、今回のように後戻りができるのも、よいところだと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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