この土日は日本パラ陸上競技選手権大会を観に神戸(神戸総合運動公園 ユニバー記念競技場)に行ってきました。
パラ陸上というと、義肢の走り幅跳びの山本選手が有名かもしれませんが、手脚の不自由な肢体不自由、知的障害、そして、視覚障害の3つの障害があり、その程度によりいくつかのクラスに分かれます。視覚障害では、視力が0.0025未満のT11、視力0.0025〜0.032およびまたは視野直径10度以内のT12、視力0.04〜0.1およびまたは視野直径40度以内のT13の3クラスでしたが、T11では基本的にほとんど見えていない状態で公平を期するため、不透明なゴーグル(アイマスク)の装用が義務付けられています。
T11は全盲状態ですので、走る競技では、眼の代わりになるアシスタント“ガイドランナー”と伴走ロープを握り合い、ガイドの声を頼りに走ります。フィールド競技(走り幅跳び)では、助走のスタートラインまで誘導し、走り出す方向を教え、助走開始から踏切までのタイミングを手拍子や声でアシストする“コーラー”がガイドします。
T11クラスの日本記録保持者の唐澤選手の日本記録は14:55.39で、今回は15:09でしたが、ほぼ見えない状態でこんなに速く走るのは本当にすごいことだと思いました。
以前、何かのインタビューで見たのですが、『見えないのに全力で走って怖くないのですか?』という質問に『怖くないです。街では走れないけれど、競技中は思い切り走れます。』と答える視覚障害の選手の言葉が印象に残っています。確かに見えない状況で、普段はなかなか、走ることは難しいかもしれませんが、それが関係なく走ることができるのは障害者スポーツのよいところなのかなと思います。
僕らも“〇〇がないからできない”なんて言いがちですが、パラアスリートの頑張りを見ると、言い訳はせずに自分ももっと頑張らねばと思いながら帰ってきました。
選手の皆さん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございましたm(_ _)m
ちなみに、日曜日は帰る前に大阪でプロ野球も観てきました。初めての京セラドームもなかなかよかったです!