今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障5人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(60歳女性)でした。
今日、白内障の術後の相談でいらした60代の女性の方は、昨年11月に単焦点レンズの白内障の手術を受け、『元々、近視が強かったので、近方にピントを合わせてもらった。家の中はある程度、見えるかと思ったら、想像以上に見えなくて不便で、、、』と困ってしまい、もうちょっと遠くを見えるようにしたいと希望されましたので、治療の選択肢としては、レンズの入れ換え、アドオンレンズ、レーシックがあります。
レンズ交換は白内障の手術の後、時間が経つと、取り出しにくくなってしまいますが、この方の場合、術後半年経っているものの、水晶体嚢の濁りが少なく、前嚢切開(CCC)も大きく、眼内レンズもHOYA社のレンズという条件が揃っており、比較的、容易に安全にレンズの交換が可能かと思われました(もちろん、絶対ということはありませんが、、、)。
このように、時間が経っていても(というほど、経ってもいないかもしれませんが)、条件次第ではレンズ交換は十分可能な治療と思っています(逆に、あまり時間が経っていなくとも、レンズ交換しにくいケースもありますが、、、)。
ということで、治療の選択肢を提示させていただき、よく考えて治療方法を決めましょうということになりました。
ちなみに、眼内レンズはメーカーによって取り出しやすさに差があると感じています。アルコン社のレンズは癒着しやすいですが、柔らかいので、切断しやすく、どうしてもの時は支えを切断して取り出しています。AMO社のレンズはレンズ自体は癒着しにくいですが、レンズの支えにくびれがあり、ここの周りに癒着ができると大変なのと、レンズ自体が硬いのがちょっと厄介です。HOYA社のレンズは癒着はあまりしにくく、れんず自体も柔らかいので、一番、取り出しやすいと感じています。以上、あくまで僕の印象です。