今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障5人、硝子体手術1人、霰粒腫2人(4歳女の子、37歳女性)でした。
今日の外来では、今度、白内障の手術を受ける予定の歯科の先生の術前説明とレンズ決定がありました。歯科の先生の眼内レンズは、単焦点レンズで近方に合わせることが非常に多いと感じています。職業上、口の中の歯がよく見える距離に合わせることが多く、見たい距離がはっきりしていることが一番の理由だと思います。多焦点レンズでも近方を見ることは可能ですが、暗いと見えにくさを感じてしまうこともあり、もしかすると、口の中は多焦点レンズでは見えにくい懸念もあるのかと思います。
ただ、今日の患者さまは、モニターを見ながら治療を行っているそうで、あまり近方の見え方にこだわることもなく、多焦点レンズ(5焦点レンズ)を選択されました。僕も手術は3D眼鏡をかけた上でモニターを見ながら行っているので、少し離れた距離から手元の操作まで必要で、確かに、多焦点レンズの方がストレスは少ないかなと思います。
歯科の治療もモニターを見ながらという時代で、白内障手術を受ける歯科の先生の眼内レンズは“単焦点レンズで近方に”という考えが今後、変わってくるのかなと思いました。色んな職業の方からお話を聞くことができるのは、診療に活かせることも多くてありがたいですが、単純におもしろいなと聞いています。色々、お話してくださり、ありがとうございますm(_ _)m