今日は午前が外来で、午後はまぶたの手術でした。手術の申し込みは、白内障1人で、今日の手術は眼瞼下垂が4人でした。
今日、白内障の手術を申し込みいただいたのは、40代半ばの女性で、数年前に眼圧上昇の発作を起こし、それ以来、緑内障を発症し、他院で点眼で経過観察をするも、眼圧がうまく下がらないため、白内障の手術を勧められて、当院を受診されました。
眼圧が上がる発作というと、“急性緑内障発作”があり、やや高齢の遠視の女性におおいのですが、この患者さまは近視眼で前房(眼の前の部分のスペース)が広く、年齢的にも白内障は極々軽度で、隅角(角膜と虹彩の付け根の眼の中の水が眼の外に出ていく場所)に癒着を生じており、おそらく、ぶどう膜炎(眼の中に炎症を起こす病気)が原因で二次的に眼圧が上昇している状態(続発性緑内障)と思われました。
水晶体が虹彩を圧迫して隅角が狭くなっているのもありそうだったので、白内障手術を予定しましたが、それだけでは眼圧が下がらない可能性もあり、隅角の癒着を剥がす処置(隅角癒着解離術;GSL)も一緒にする予定とさせていただきました。
手術は少し先で、今日は一旦、眼圧を下げる点眼を改めて出しましたが、炎症により眼圧が高い状態が続いている可能性もあり、次回の受診時に、ステロイドの点眼も追加してみようかと思います(もしそれで眼圧が下がって手術が回避できれば一番よいかと思います)。
今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m