今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人（3歳男の子）でした。
昨日の手術では仙台から60代の男性の方がアイステント併用の白内障の手術を受けてくださいました。この方は、僕の書いた本を読んでくださり、白内障の手術をすべきか、緑内障もあるけれど、そうしたらよいか？という相談で受診してくださりました。中程度の白内障があり、ある程度の緑内障もあるものの、点眼で進行は抑えられているようでしたので、白内障手術＋アイステントを予定させていただきました。
白内障の手術で困った方に読んでもらいたいと思って書いた本で、『これを読んでウチに来てください！』というつもりで書いた訳ではないので、読んでいただけるだけで十分、ありがたいと思っていますが、わざわざ遠方から大変なのに手術を受けにきてくださることは、本当にありがたいことだと思います。どうもありがとうございました。
それから、昨日の手術ではある眼内レンズメーカーの担当の女性の方（Sさん）が手術見学してくださいました。レンズメーカーの担当者は自社のレンズのプロモーションをする訳ですが、多くの方は資料とデータでレンズのプレゼンテーションをしてくれます。でも、このSさんはいつも、自社のレンズを使った患者さまの経過を聞きに定期的に訪問してくれます。術後の結果で疑問に思うことや経過で困っているケースなどについても、詳細に情報を集めて、おそらく、自分で調べたり、社内で検討して、必ず、回答を持ってきてくれます。面会が診療後になることが多いので、そのディスカッションが1時間くらいかかり、終わるのが、21時くらいになってしまうこともありますが、きちんとした対応をしてくれるので、ありがたいと思いますし、メーカーとしても信頼できると思っています。
今回の手術見学も、僕がどんな手術をしていて、自分の扱うレンズが、実際に手術でどう使われているのか、眼の中でどんな風に見えるのか、担当者として知ることはとても大切なことだと思っています（だからといって、無理にしないといけないことはないと思っていますが、、、）。ちなみに、Sさんは白内障だけでなく、その後の眼瞼下垂と硝子体手術まで今日の手術が全て終わるまで見学して、本当に熱心だなと感心してしまいました。逆に、僕の方が、そういう姿勢が大切だと改めて勉強になった気がします。見学、ありがとうございましたm(_ _)m
