今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(8歳男の子)でした。
今日の手術は、白内障8件、Phakic IOL(ICL)1人、眼瞼下垂1人、霰粒腫3人(4歳女の子、8歳男の子、55歳女性)でした。
今日の手術のICLの患者さまは、40代後半で近視の値も−3D程度とほどよい近視で、前房の深さが浅めでギリギリの適応と、あまりICLはしなくてもよいかなと思うような条件でした。50歳くらいになると、老眼もある程度出てきますので、ICLで遠方は見えるようになっても、近方の見えにくさを感じてしまい、今のまま手元が見えることの恩恵も今後感じると思いましたし、前房が浅いとレンズが虹彩を押して眼圧が上がってしまったり、水晶体を押して白内障が進んでしまうリスクもあり、ICLの手術はデメリットやリスクもあるお話を十分させていただきました。その上で、それで遠くを裸眼で見えるようにしたいというご希望が強く、僕の話たマイナス面内容も十分、ご理解いただけたと感じたので、今回、手術させていただきました。
手術は右眼は全く問題なく終わりましたが、左眼は前房が狭かったせいか、レンズの回転が起こり、裏っ返に入ってしまったため、一度、レンズを取り出して新たに入れ直して終えました。両眼ともレンズ自体はきれいに入ってくれたので、希望の見え方が得られるといいなと思います。
手術の適応というのは、多くは眼の状態で決まりますが、“手術ができるかどうか”は単にそれだけでなく、患者さまにどれだけ理解していただけるか、どれだけ信頼関係を築けるかで決まってくると僕は思っています。それは、多分、患者さま側の気持ちも同じなのではと思います。信頼してもらおうと思って簡単に信頼してもらえるものでもないと思っていますが、少しでも患者さまのことを理解して、患者さまにも理解していただいて手術したいなと思っています。
それから、今日の霰粒腫の8歳の男の子はアメリカからでした。アメリカ人ではなく、アメリカにお住まいの日本人の男の子でしたが、霰粒腫の治療のためにわざわざ帰国して切開の治療を受けてくださいました。ちょっと古い霰粒腫でなかなか完全にキレイにはならないかもしれませんが、少しでもキレイになってくれるように切開しました。明日、術後の診察をさせていただき、その後は一度、ご実家の愛知に戻るそうで、その後は写真をメールで送っていただき、経過を診させていただく予定です。アメリカから戻って治療を受けてよかったと思ってもらえるような経過になることを願っています。わざわざアメリカからどうもありがとうございました。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m
↑お昼にスタッフの誕生会がありました!おめでとう!