院長ブログ

9回だけしか?でも?

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂3人、霰粒腫2人(3歳女の子、6歳女の子)でした。
今日の手術は、白内障11件、硝子体手術3件(黄斑上膜、硝子体混濁、眼内炎)、霰粒腫3人(3歳女の子、54歳男性、82歳女性)でした。

先週の水曜日に右眼の白内障手術をした80歳の男性の方は術後1日目、5日目の診察では問題がなく、6日目から急に見えにくくなり、7日目に受診した時には眼の中の炎症が強くなっていて、炎症細胞が塊を作ったフィブリンや前房蓄膿が見られ、その日のうちに眼の中の前のスペースを洗う処置(前房洗浄)を行いました。充血や眼の痛みもなく、前房洗浄で前房所見の改善傾向が見られ、無菌性の眼内炎(TASS)を疑いましたが、眼底所見としては、硝子体の混濁と網膜の出血も見られ、細菌性眼内炎も否定できなかったため、本日、緊急で硝子体手術をさせていただきました。細菌性眼内炎の場合、菌による毒素が網膜の血流障害を起こすので、なるべくきれいに硝子体を取り除き、網膜を守ることが大事とされています。網膜の出血は見られたものの、虚血は起こっていなそうだったので、この手術で炎症がうまく抑えられれば、回復も十分見込めるのではと思えました。なんとか少しでもよくなってくれるといいなと思います。

今日は仕事の後、スタッフと東京ドームで野球観戦の予定がありました。試合は18時開始で手術が予定通りであれば、19時くらいには球場に到着するハズでしたが、緊急手術があたっため、スタッフには先に行ってもらい、僕は手術が終わって19時過ぎにクリニックを出て球場に着いたら、ちょうど9回でした。9回しか観られなかったという考えもありますが、9回だけでも観られてよかったと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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