今日は午前のみの外来でした。手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂1人、黄斑上膜の硝子体手術1人でした。
昨日の白内障の手術のお一人は、6月に他院で左眼の白内障手術を受け、単焦点レンズでピントを近くにしたら、『思った以上に近くしか見えず、右眼のレンズのピントを遠めにしたいと言ったら、“無理”と言われて』と相談にいらした方で、左眼は-3Dだったので、右眼はアイハンスの-1D狙いにし、今日の視力で遠方1.0、中間(70cm)1.0、近方(30cm)0.4という結果で、『よく見えてうれしい』と言ってくださいました。結果的には今日のところの屈折は-0.5Dでアイハンスだと、結構遠方も見えて、近方もまあまあ見えるような感じでした。
片眼の手術で思ったような見え方でない場合、もう片方の眼の手術でリカバリーすることも十分可能かと思っています。なので、僕は両眼をいっぺんに手術することは勧めず、なるべくなら片眼ずつ手術すべきだと考えています。もちろん、これでうまくいかないこともあると思いますが、その時は、最初の眼のレンズを入れ換えるなど対応を考えればよいと思います。
今回は、左右の差が2D程度になると予測され不同視になってしまうかどうかのギリギリでしたが、おそらくアイハンスを使ったおかげもあり、最初の眼の手術の見え方の不具合を、もう片方でうまくカバーできて本当によかったです。
今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m