今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障7人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(4歳男の子)、眼内レンズ交換1人でした。
今日の手術は、白内障18件、内反症1人、霰粒腫1人(7歳女の子)でした。
今日の外来では、2か月前に白内障の手術を受けた方から、『もう少し遠くを見えるようにしたい』というご希望で、レンズ交換の予定を立てることとなりました。現在の状態は-0.5Dの近視で遠方の裸眼視力が0.9ですが、レンズの度数を換えるとしたら1段階になるかと思います。この1段階遠方寄りのレンズに換える操作自体は十分可能ですが、これでぴったり遠方に合わせられるか?というのは、正直、やってみないと分からないという答えになってしまうかと思います。レンズを交換する手術で結果に影響するのは、もちろん、レンズの度数が最も大きな要因になりますが、その他、眼に入れる切開創による乱視の変化(惹起乱視)、チン小帯への負担による度数計算の精度への影響などが考えられ、それらのトータルの結果で見え方が決まってきます。そのため、眼内レンズの度数の差が小さい場合は、他の因子の影響の方が大きくなってしまい、思ったようにピントが変わらない可能性がある訳です。サッカーでいうと、大きくサイドチェンジをするパスだと、多少誤差があっても明らかな違いが出ますが、小刻みなパス回しのような近いパスだと、あまり変わりがないような感じがしてしまうようなイメージです(ちょっと分かりにくい例えでした、、、)。近めのピントを遠くに変えるとか、ピッタリ遠くが見えているのを、中間くらいに合わせるといった、ある程度、大きな変化を作るには、眼内レンズ交換は十分な効果を見込めますが、ほんの少しを微調整する眼内レンズ交換は、あまり変わらない可能性があるということを承知の上で、それでもレンズを入れ換えたいと思った場合に受けていただくことが必要かと思います。今日の患者さまにもその旨は、十分説明させて」いただき、その上で、ご希望をいただいたとので、手術を予定させていただきました。もちろん、あまり変わらない可能性があるといっても、ご希望の見え方を実現できるように最大限の手術はしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m