今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、今日の手術は、白内障16件と黄斑上膜の硝子体手術1件でした。
今日、外来受診の60代の男性は、白内障の手術のご相談でしたが、他院では緑内障と言われて点眼治療をしているということでした。視神経乳頭の窪みも大きくなく、念のため、視野検査を行いましたが、視野異常はなく、現時点では緑内障はなく、点眼は必要なさそうだったので、『緑内障はないので点眼はしなくてもよいと思います』とお伝えしました。となると、緑内障でないのに“無駄な”治療をしていたのか?と疑問が生じるかもしれませんが、おそらく、眼圧が高めだったので“念のため”点眼で眼圧を下げ緑内障の発症を未然に防ぐために点眼を出していたのではと思われ、決して無駄な治療ではなかったと思います。点眼を使わなくてもよいのではというのは、前の先生とは違う意見かもしれませんが、決して、その治療を否定する訳ではなく、患者さまに現在の状態と治療の考え方、選択肢を提示する義務があると考えているので、伝えさせていただきました。治療はこうしなければいけないという選択肢が一つのみの場合もありますが、いくつかの選択肢がある場合も多く、医師の考え方や患者さまの考え方で、その時その人に合った治療法を選択肢ていくことが大切だと思います。
この患者さまは点眼を2種使っていましたので、いきなり全て中止するのも不安があるようでしたので、まずは一つ止めてみて、経過を見ながら、もう一つも止めるかどうか考えていく方針とさせていただきました。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m