今日は午前は外来、午後は手術で、今日の手術は、眼瞼下垂3人、内反症1人、霰粒腫4人(2歳女の子、3歳女の子、36歳女性、59歳男性)でした。
眼瞼下垂の手術では、下がったまぶたをなるべくちょうどよくしっかり挙げ、左右差もなるべく少ない挙がり方を目指しています。しかし、思ったより挙がらない、逆に挙がり過ぎてしまった、左右差が大きいなどの問題が出ることがどうしてもあります。術後の診察は通常、まずは翌日、その次は1週間後に診させていただいていますが、その時点ではまだ術後の腫れなどの影響で、挙がり方が落ち着いていなく、経過で変わってくることもあるので、しばらく様子を見させていただくことが多いです。しかし、今日は先週、眼瞼下垂の手術を受けた方の術後1週間の診察で、明らかに左眼の挙がり方が弱く、左右差も目立ってしまっていたため、急遽、修正の処置をさせていただきました。
眼瞼下垂術後1週間では切開した皮膚はある程度、しっかりくっついていますが、まぶたの中はまだ創傷治癒(キズが治る反応)が弱く、ハサミなどを使わなくとも鈍的に剥がすことができ、まぶたを持ち上げる筋肉の腱膜を縫縮めた糸を容易に出すことができ、よりしっかり挙がるように縫い直し、10分ほどで処置を終えることができました。
微妙な時はしばらく経ってからの判断が必要になりますが、明らかな場合は、術後1〜2週間くらいの早い時期に修正を行うと、少ない負担での処置が可能です。ただ、術後1か月くらいからまぶたの内部の創傷治癒の反応が強くなり、再手術が非常にやりにくくなります。なので、もし修正が必要な時は、術後早期か、術後3か月以降しばらくしてから行うべきで、中途半端な時期に行わないことが大切かと思います。
まぶたの手術の直後は腫れも強く、心配もあると思いますが、追加の治療は状態と時期を見て判断させていただきますので、ご理解いただけますようよろしくお願いいたしますm(_ _)m