院長ブログ

開けてびっくり

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、今日の手術は、ICL1人、白内障13件、黄斑上膜の硝子体手術1件でした。

今日の硝子体手術の患者さまは50歳の男性で、かなり進んだ白内障があり、白内障の手術をメインで考えていたところ、検査で黄斑上膜も認めたため、白内障と硝子体同時の手術を行うこととなりました。

白内障が強い場合の硝子体手術の懸念点は眼底の様子が事前に分からないことで、今回もOCTという検査で黄斑の上の膜が分かっていたものの、実際に眼の中を見る眼底検査はできない程の白内障の濁りで、白内障を取って、硝子体の中に入ると、単なる年齢の黄斑上膜ではなく、おそらく、静脈閉塞症という眼底出血を起こす病気を起こし、それによって続発的に生じた黄斑上膜のような所見でした。硝子体手術では、硝子体の外側の膜を網膜から剥がしていくのですが、部分的にくっつきが強く、丁寧に剥がしたものの、23か所、網膜に小さな穴があいてしまったため、レーザーで穴の周りを固め、念のため、眼の中をガスに換えて手術を終えました。予想外の眼底所見で、思ったより時間がかかってしまいましたが、白内障が強かったり、硝子体出血などで眼底が分からない場合の手術は、色々な可能性があり、開けてびっくりとならないように、しっかり術前の説明をし手術に備えようと改めて思いました。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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