タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第42回目の今回は『ICL手術について教えてください』というテーマで近視を治す手術について書いてみました。
以下、タウンニュースの本文です。
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近視を治す手術治療には、レーザーで角膜を削るLASIKと眼の中にレンズを入れる有水晶体眼内レンズ、いわゆるICL手術があります(どちらも自由診療)。
ICLはコンタクトレンズや眼鏡に相当するレンズを約3㎜の創口から眼の中に入れ、水晶体と虹彩の間に固定して創を閉じて終える片眼5分ほどの手術です。LASIKでは近視が強いと角膜を多く削らなければならず、コントラストの低下やハローグレアなどの異常光視症が出やすく、将来的に近視が戻ることもあるのですが、ICLは強度の近視にも対応可能でより見え方の質が良いとされています。また、もし合わない場合は取り出し元の状態に戻すことも可能です。
ただ手術ですので、感染症のリスクやレンズの度数やサイズが合わない場合、レンズ交換が必要となることがあります。軽度近視対応のレンズがなく、2D以上の近視が適応になります。LASIKもICLも視力に影響する病気がある場合や50代以降では白内障が出てきてしまうため基本的に適応にはなりません。また、ICLは白内障手術の際には取り出しが必要になります。近視は眼鏡などで矯正も可能で必要不可欠な手術ではありませんが、近視が強く見え方に不自由している人にはよい治療ですので、メリットとリスクをよく考えて手術を受けるか決めるとよいと思います。
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