院長ブログ

職員のお父さんの手術

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と翼状片1人、今日の手術は、白内障12件(アイステント併施2件)、硝子体出血に硝子体手術 1件、網膜剥離の硝子体手術1件でした。

今日の硝子体手術の73歳の男性の方は、当院の職員のお父さまでした。元々、右眼の硝子体出血があったのですが、白内障もそれなりに進行していたので、11月にまずは白内障の手術を受けていただきました。しかし、白内障を取ってみると、硝子体出血の量も多く、視力もわずかに改善したのみでした。幸い、その後の左眼の白内障の手術の後は、視力も十分改善し、それほど不自由もなかったため、患者さまの希望も踏まえ、しばらく保存的に経過を見る方針とさせていただきました。ただ、出血の原因がはっきりしなかったので、あまりそのままにしておくのもよくないのと、やはりなかなかこのままでは出血が引きそうになかったので、今回、出血を取る硝子体手術をさせていただきました。出血を取ると、白くなった血管(白線化血管)とその周りにレーザーの跡があり、網膜静脈閉塞症が原因の出血と思われ、網膜剥離や加齢黄斑変性などの悪い原因での出血ではなく、このまま出血がひいてくれれば、視力も期待できそうだったので、よかったです。ただ、白線化血管の上に膜が形成され、それを取り除こうとしたら、膜の中にできた血管から出血が起こり、熱凝固して止めましたが、術後にジワジワ出血することがあるので、注意して経過をみていきたいと思います。

ご自分のお父さんの手術に介助で入ることが、親孝行になるかどうか分かりませんが、少しでも親孝行になってくれたらいいなと思いますし、手術の時に娘さんが近くにいてくれて少しでも安心して手術を受けていただけたらよかったなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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