院長ブログ

眼瞼下垂再手術の時期

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と眼瞼下垂1人でした。
今日の手術は、眼瞼下垂2人、霰粒腫5人(2歳女の子、4歳女の子、7歳女の子、13歳女の子、41歳女性)、眼瞼腫瘤切除1人、涙管チューブ挿入1人でした。

今日の外来では、先月の中旬に眼瞼下垂の手術を行なった方の再手術についての相談がありました。

眼瞼下垂の手術では、下がってしまったまぶたを挙げるのが手術の目的にはなり、当院では保険診療での手術を行っていますが、目は人の印象にとってとても重要なパーツでもあり、なるべく見た目もきれいな仕上がりを心掛けて手術しています。ただ、どうしても思ったより挙らなかったり、逆に挙がり過ぎてしまったり、二重の幅の左右差が出てしまったりということが起こってしまう可能性があります。術後数日は手術による炎症や出血で正確な評価は難しく、その状態がずっと続くというものでもありませんが、術後1週間ほどで、明らかにおかしい場合は、術後2週間程度以内に修正を行うようにしています。ただ、明らかにおかしいというほどではない微妙な場合は、更に術後の状態が落ち着いてくると、よい方向に変わってくれることもありますので、術後3か月程度は様子を見て判断させていただいております。

キズの治る反応は術後、少しずつ強くなり、1〜2か月の時期が最も強く出るとされています。そのため、修正をするなら、キズがくっつく反応が強くなる前の術後2週間くらいまでの時期か、もしくは反応が収まってくれる術後3か月以降が望ましく、中途半端な時期にまた手を加えてしまうと、悪い条件の中で再手術を行うことになり、よくするために手術を行うのに、あまりよい結果が得られないということもなくはありません。

今日、相談いただいた方は、左眼のまぶたの挙がり方が弱く、そのため、二重の幅が右眼より広くなり、早めの修正を希望されたので、今週の土曜日に再手術を予定していましたが、そこまで悪くないことと(ご本人の感じ方はあると思いますが)、初回手術から1か月近く経ち、できればもっと落ち着いてからの手術の方が望ましいことを説明させていただき、近々の再手術はしないこととなりました。

しばらく待つことはお辛い気持ちもあるとは思いますが、よりよい経過、結果を得るには状態が落ち着くまでお待ちいただくことが必要になりますので、ご辛抱いただければと思います。

眼瞼下垂の手術の後の修正、再手術については、術後の問題の程度で早めの時期に行うか、様子を見て落ち着いた時期に行うかをよく考えて、適切な時期に再手術を行うことが大切ですので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

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