今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは白内障3人、今日の手術は、アドオンレンズ1人、白内障14件、前部硝子体切除1件、翼状片切除1件でした。
今日、白内障の手術を受けていただいた60代の患者さまは、元々、白内障と緑内障で都内の病院に通っていたのですが、『あなたの白内障は手遅れです。緑内障も進んでいるし、手術をしても視力は出ないでしょう。』と言われて、当院へいらっしゃいました。確かに白内障はだいぶ進んでおり、水晶体の硬さの程度は5段階中の4くらいになっていましたが、手遅れということもありませんし、むしろ、手術すべき状況でしたので、今回、アイステント併用の白内障手術をさせていただきました。手術は全く問題なく終わり、今日の視力はしっかり1.0まで改善し、眼圧も術前の点眼を使っていた時と同程度で、とてもよい経過でした。
白内障もあまり進行してしまうと、手術が大変になったり、合併症の起こる確率が高くなっていまい、結果的に、もっと早く手術しておけばよかったということになってしまうことはあるかもしれませんが、白内障は濁りを取り除き、新たに眼内レンズを入れればよいので、基本的には進行しても“手遅れ”ということはないと考えています。ただ、手遅れの白内障はないとしても、もちろん、リスクは少ないに越したことはありませんから、あまり進行し過ぎない適切な時期に手術を受けることが大切だと思います。
ちなみに、今日の手術では、この患者さまよりももっと若い40代の男性の方の白内障の方がずっと進行しており、膨隆した成熟白内障の状態で、手術もちょっと長くなり、大変でした、、、でも、無事に終わってよかったです。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m
↑60代の方の白内障
↑40代の方の白内障
