院長ブログ

虹彩捕獲

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人と硝子体混濁の硝子体手術1人でした。
今日の手術は、アドオンレンズ挿入1件、白内障17件、眼内レンズ落下の硝子体手術(強膜内固定)1件でした。

以前、当院で両眼とも眼内レンズの強膜内固定を行った50代の患者さまが『急に左眼が見えにくくなった』と昨日、急遽、外来を受診されましたが、眼内レンズが虹彩の前面に出てきてしまう“虹彩捕獲”という状態で、レンズの位置を適切な位置に戻す処置を今日の手術の最後に予定していました。

予定の手術を順調に終えようとしていた頃、その患者さまが来院され、『見え方がよくなって、治ったかもしれない』と報告を受け、手術の合間に診察させていただくと、眼内レンズがきれいに虹彩の後ろ側に戻り、本当に治っていました。完全に眼内レンズが虹彩の前面に出てしまうほどの虹彩捕獲では、外科的な処置が必要と思っていたので、驚きでしたが、無理に何か処置を行うこともないかと思われ、その患者さまの手術は中止とさせていただきました。瞳孔を閉じるような縮瞳作用のある点眼を使い、経過を見させていただくこととしました。また起こってしまい繰り返すようなら再度、手術を考えたいと思いますが、これでもう虹彩捕獲が起こらないでくれればいいなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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