院長ブログ

Lentisが入らない

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障8人、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(15歳男の子)でした。
今日の手術は、白内障11件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼内レンズ位置修正1件でした。

今日の白内障手術の40代半ばの男性は、2年前に右眼の手術をレンティスコンフォートで行ない、今回も同様にレンティスコンフォートを希望されました。

白内障はやや進行しており、チン小帯がやや弱かったものの、濁りを取るまでは問題なく進みましたが、レンズを入れるとなった時に、レンティスが水晶体嚢の中にどうにもうまく収まりませんでした。丸いレンズに支えが付いている一般的なレンズであれば、そんなことはまずないのですが、レンティスは長方形のプレート型のレンズで、支えの部分が大きく、曲げて入れることができないため、チン小帯が弱いとうまく入れられない可能性がります。それでも、今では、普通の白内障手術でレンティスを入れようとして、入れられなかったことはありませんでした(眼内レンズ交換では2回、レンティスが入れられないことがありました)。しかし、今回はレンティスがうまく入らず、抜き出して、新たに1ピースタイプのレンズを入れて手術を終えました。レンティスをなんとか入れられないか粘った末に断念し、その侵襲で瞳孔の開きが悪くった上でレンティスを切断して取り出し、新たにレンズを入れて合計で1時間弱くらいの時間がかかってしまいました。長時間の手術の上に虹彩にも刺激が加わってしまい、痛みもあって辛かったかと思いまし、術後は炎症が強く出てしばらく見えにくい状態が続くかと思いますが、新しいレンズ自体はきれいに入り、見え方としてはよくなってくれると思いますので、少しご辛抱いただければと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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