今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障12人、眼瞼下垂3人、霰粒腫2人(1歳女の子、33歳女性)、黄斑上膜の硝子体手術1人でした。
右眼の眼内レンズがズレていると言われたと受診された39歳の男性の方は、白内障と網膜剥離に対し、左眼を2009年に左眼を、2017年に右眼を都内の大学病院で手術し、その後は経過良好でしたが、1月下旬頃から、『上を向くとレンズが下に落ちてきて、ぼやけて見えにくくなる』と受診したところ、『緊急性がないから様子を見ましょう』となり、セカンドオピニオンで当院を受診されました。
パッと見た時はレンズは問題ない位置にありますが、瞬きや眼の動きに伴い、レンズが動揺し、レンズの支え(チン小帯)が上の方だけ生きていて、下の方は外れている状態と思われました。そのため、寝る時など、横になるとレンズの下の方が落ち込み、レンズ無しで見るような状態になりピントが合わなく見えにくなり、起きるとレンズが元の位置に戻り、また見やすくなるとうのを繰り返しているようにおもわれました。不自由がなければすぐに手術することもありませんが、長くはチン小帯がもたないと思いますので、遅かれ早かれレンズの取り出しと新たなレンズを入れる手術(強膜内固定)が必要になるかと思います。
レンズが揺れたり、ズレたりすると、見え方が不安定になったり、暗い中での光がおかしく見えたりしますが、おかしいなと感じたら、早めに受診し、余裕を持って手術を予定できるとよいのではと思います。