タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第46回目の今回は『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』というテーマで白内障の手術を両眼同日で行うこと別々の日に行うととのメリットとデメリットについて書いてみました。
以下、タウンニュースの本文です。
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白内障の手術は両眼を同日に行えます。片眼10分程の手術なので準備を含め両眼30分程度、術後の通院も少なく済むメリットがあり、多忙な方や高齢で体の不自由な方、また度数が極端に変わる強度の近視の方には向いている方法です。両眼だからといって手術のリスクや術後の合併症の頻度が増えるようなこともありません。
ただ、基本的には片眼ずつが望ましいと考えます。理由は眼内レンズでの実際の見え方は手術後でないと分からないからです。両眼を一緒に手術して、思った通りに見えればよいですが、もし違った場合、困ってしまいます。一方、片眼ずつの手術であれば、最初の眼の見え方を確認し、よければ、もう片眼も同じように手術すればよいですし、もし違和感があれば、レンズの種類や度数を調整できます。
術後の見え方が安定するにはしばらく時間がかかりますが、間隔が1週間あれば通常はレンズの選択は十分可能かと思います。もちろん、まだ見え方が安定しないと感じれば、もっと間を開けてもよいと思います。なので、どうしてもの場合を除き、少しでも間をあけ片眼ずつの手術をした方がより良い経過が得られると考えます。尚、海外輸入の多焦点レンズは、発注の時点で度数を決めなければならず、左右で術後の調整はできないため、両眼同日で手術を行うことが一般的です。
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