院長ブログ

睫毛電気分解

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂1人、黄斑上膜の硝子体手術1人、霰粒腫 1人(2歳女の子)でした。
今日の手術は、眼瞼下垂2人、睫毛電気分解1人、眼窩脂肪切除1人、霰粒腫5人(2歳女の子、3歳女の子、4歳男の子、33歳女性、49歳女性)でした。

まつ毛が眼に当たってしまう“逆さまつげ”ですが、厳密には、子どもに多い“睫毛内反”、加齢で高齢者にみられる“眼瞼内反”、まつ毛の生える向きが悪い“睫毛乱生”の3つの病態があります。睫毛内反も眼瞼内反も治すならば、手術になりますし、睫毛乱生も、ある程度、まとまってまつ毛が内側に向かって生えてしまっていれば、その部分を切除する手術を行うこともあります。数本の睫毛乱生では、眼に当たっているまつ毛をその都度、抜く“睫毛抜去”の処置でしばらく問題なく過ごせますが、抜くだけでは毛根が残り、また2〜3か月くらいすると生えてきてしまいます。そのため、そのくらいの間隔で、まつ毛を抜くために受診が必要になりますが、それも大変という場合は、まつ毛の毛根を細い針で焼灼する“睫毛電気分解”という処置があり、今日は歳の女性の方に行わせていただきました。ただ、まつ毛が生える周期もあり、今、生えていないまつ毛がある場合もあり、現時点で当たるまつ毛を全部処理しても、しばらくすると、他の毛穴からまつ毛がでてくることもあり、数回の処置が必要になることもあり、この方も2回目の処置でした。数回の処置が必要になることもありますが、有効な方法なので、頑固な睫毛乱生の方は治療を検討するとよいかと思います。

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