今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、アドオンレンズ1人、眼瞼下垂1人、硝子体手術1人、霰粒腫2人（2歳女の子、4歳女の子）でした。
今日の手術は、白内障11件、ICL1人、黄斑上膜の硝子体手術1件でした。
今日、白内障の手術の申し込みをいただいた代の女性の患者さまは、両眼とも＋4くらいの遠視の眼でした。遠視の人は、若い時は遠方も近方もよく見え、『若い時は視力2.0くらいあった』なんておっしゃる方も少なくないのですが、自然な状態で遠くも近くも見えている訳ではなく、ピントを合わせる力“調節力”を使うことで、遠方も近方も見えている状態です。この調節力は40歳くらいから徐々に低下してきますが、よりたくさん調節力が必要な近方は周りの方よりも早く、『近くが見えにくい』と老眼状態が現れます。更にもう何年かすると、今度は徐々に遠くを見るのにも調節力が足りなくなってしまい、遠方も見えにくくなってきてしまします。
この患者さまも度数を合わせた矯正視力は0.7はあり、眼鏡をかければ不自由はないようでしたが、裸眼視力は0.1ほどで眼鏡をかけないと遠くも近くも見えない不便な眼のため、白内障の手術で水晶体の濁りを取り除き、眼内レンズで遠視を矯正してあげることで、裸眼で見たい距離にピントを合わせることができ、便利な眼にすることができるので、白内障の手術を受けていただくことになりました。
遠視が強いと、年齢が上がってくると不便な眼になってしまうので、白内障の手術が有益なことも多いので、前向きに考えるとよいかと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m
