院長ブログ

定期受診の意味

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障6人と霰粒腫1人(20歳女性)でした。
今日の手術は、白内障13件と黄斑上膜の硝子体手術1件でした。

外来の経過観察は、『次回、3か月後に来てください』とか『1年後に検査をしてみましょう』という風にお伝えしますが、この何ヶ月後、何年後というのは、そのくらいの間隔で来ていただければ、大丈夫だろうという期間で設定しています。次の受診日まで問題ないことが多いですが、必ずしも、次まで大丈夫ということを保証するものではありません。なので、もし定期受診の前に何かおかしいと感じた時は迷わず遠慮せず、予約外でも早めに受診することが大切です。

今日の外来では、2年前に左の白内障手術を受けた60歳の男性の患者さんが、前回2月に受診され、次回は半年後の8月に予約が入っていましたが、『2日前から左眼に飛蚊症が出て、墨が流れるようにも感じた』と予約外でいらっしゃいました。瞳孔を開いて診察すると、軽度の硝子体出血と、網膜の端の方に穴があり、緊急でレーザー治療を行いました。網膜はほとんど剥がれていなかったので、この処置で十分治癒が期待できるかと思います。このような男性のケースで、急な症状が出ても、『次は半年後と言われてるから』と、そのまま様子を見てしまうと、網膜が剥がれ本格的な手術をしないといけなくなってしまうことも十分あり得ます。定期受診の次回の予約日は、あくまで、その頃診ておきたいという目安の時期で、必ずしも“そこまでは大丈夫”

ということではないとお考えいただければと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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