院長ブログ

手術を入院でするか?

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は、白内障13件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件でした。

今日、手術の申し込みをいただいた80代の男性の方は、他のクリニックで白内障の診断を受け、大学病院宛の紹介状をお持ちになり、当院へいらっしゃいました。大学病院への紹介状を書いてもらったものの、よく調べると、そちらでは、片眼2泊3日の入院での手術になり、できれば日帰りで手術を受けたいとこちらへいらっしゃったそうです。

基本的に、ほとんどの眼の病気は日帰り手術で対応可能です。一概には言えませんが、なぜ入院で手術をするかというと、病院の運営上、入院の方がスムーズに手術ができるからです。僕が以前いた昭和大学の藤が丘病院も白内障は基本的に全て入院で手術を行っていましたが、前の日に入っていただくことで、午前中からスムーズに手術を行うことができますし、手術翌日も病棟で診察をして退院していただくことができます。もし、日帰りだと、手術の前に外来を通して、手術室に行くことになり、ただでさえ忙しい外来診療が更に混雑することになりますし、翌日の診察を外来で行うことも混雑に繋がります。そのため、病院でベッドがあるならば、入院手術とさせていただいた方が、病院側は都合がよいことが多いかと思います。もちろん、病院側のメリットだけでなく、体の不自由な患者さんは手術を受けて家に帰って、また翌日、受診に来てというのよりは、入院してしまった方が楽な面もあるかと思います。

外科の大きな手術では、術後に急な変化が起こることもあり、なかなか日帰りというのは難しいですが、眼科の病気では、そのような治療上の必要性からの入院はほとんど要らないかと思います。あとは、加入されている民間の保険で、補償の条件が“入院手術”となっている場合もあり、そのような保険であれば、せっかく治療費を補償してもらえるなら、入院して手術を受けた方がよいと思います。

ということで、眼の手術、特に白内障の手術は全く入院する必要はなく受けられますし、当院では、眼瞼下垂や硝子体手術、緑内障手術も全て日帰りで行っておりますので、どちらかで入院手術と言われて、入院はしたくないなとお思いの方は、ご相談ください。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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