院長ブログ

子どもへの切開の説明

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障1人、黄斑円孔の硝子体手術1人、霰粒腫2人(8歳男の子、48歳女性)でした。

霰粒腫で当院にいらっしゃる患者さんは、霰粒腫がなかなか治らなかったり、どんどん大きくなってしまったりと、切開の治療が前提の場合が多いかと思います。

なので、病状や治療について話す際には必ず“切開”というワードが必要になってきます。

今日、受診された男の子のお父さんは『子どもが怖がるので、切開の話は子どもの前ではしないで欲しい』と受付へ申し送りをいただきました。未成年の患者さんに対しては、保護者の要望はなるべく踏まえて診療したいとは思いますし、お子さんに不安を与えたくないという親心は当たり前かもしれません。ただ、切開が必要なお子さんには、僕自身、きちんと話すべきだと考えています。治療を行う上で、患者さんとの信頼関係はとても大切で、お互いが、何かを隠すとか嘘をつくと、よい治療ができないと思っています。それは、患者さんが子どもであっても同じだと思っています。もちろん、単に切開しないといけないと伝えるだけでもいけないと思っていますので、子どもにも分かるように、切開は嫌だと思っても、心のどこかでは、切開しないとならないということが分かるように伝えたいと思っています。

なので、お子さんへの説明は心配かもしれませんが、隠すと説明はしにくいですし、伝わるものも伝わらないので、どうかこちらにお任せいただければと思います。

今日の男の子も、診察の後、本人は一度、退席してもらい、お父さんに説明し、同意を得てから、本人に僕の口から病状と治療方針を伝えさせていただきました。ちゃんと話を聞いて、不安はあったとは思いますが、最後は『頑張って切開しよう』という声かけに、頷いて分かってくれました。その気持ちに応えるためにも、少しでもきれいに治るように頑張って切開したいと思います。

お子さんへの説明は、年齢を越えて医師と患者として、最大限の敬意を払って向かい合いたいと思っています。お父さんお母さん、どうかご理解、よろしくお願いいたします。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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