院長ブログ

黄斑円孔の手術時期

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、眼瞼下垂2人、内反症1人でした。
今日の手術は、白内障13件、有水晶体眼内レンズ(ICL)1人、硝子体手術2件(硝子体混濁、黄斑円孔)でした。

今日は73歳の女性の黄斑円孔の患者さんの手術を緊急でやらせていただきました。この方は、先週の土曜日に『2週間前くらいから左眼が見えにくい』と受診され、黄斑部が穴になっており、視力は0.5でした。元々、右眼も黄斑円孔で手術を受けた既往があり、ご本人もまた同じような病気かと思い受診されたそうですが、網膜特に黄斑の病気では早めの手術が大切なことが多いかと思います。

黄斑円孔では、黄斑部に穴ができてしまうことで、黄斑の細胞が悪くなってしまい、見えにくさを来たしてしまいますが、穴を塞げば元に戻るというものではなく、時間が経ってしまうと黄斑の細胞が変性してしまい(弱くなってしまい)、穴が塞がっても視力の回復が望めなくなってしまいます。そのため、黄斑円孔の手術はなるべく早い方がよいとされ、発症後2週間程度で手術を行うことが望ましいかと思います。もちろん、患者さん側にもクリニック側にも事情があり、2週間を過ぎてしまうこともあるかとは思いますが、なるべくは早めに手術を受けることが大事かと思います。

また、黄斑円孔の手術は硝子体を切除し、眼の中にガスを入れ、穴の閉鎖を図る手術ですが、手術の後もうつ伏せ姿勢を取っていただき、ガスをしっかり黄斑部に当てることでよりよい経過が得られますので、大変だと思いますが、なるべくうつ伏せか下向きで頑張っていただくことが大切です。特に術後2日間が重要ですので、辛いとは思いますが、うつ伏せ姿勢を頑張ってください。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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