院長ブログ

夏の手術は

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障2人と霰粒腫2人(6歳女の子、7歳女の子)でした。

現在、白内障の手術の待機期間は1か月半程度のため、今、手術を申し込みいただくと、だいたい8月中くらいになります。この時期、よく聞かれるのが『手術は夏でも大丈夫ですか?』ということです。

手術としては、夏だから感染症が起こりやすいということもなく、安全面からは全く問題ありません。生活面でも、洗顔や入浴も手術翌日から可としていますので、手術の後にしばらくお風呂に入れず辛いということもありません。『そんな早くに顔を洗ったり、シャワーを浴びて大丈夫ですか?』と聞かれますが、全く問題ないですし、1週間も顔を洗わない方がよっぽど不衛生だと思います(逆に『1週間も顔を洗わなくて大丈夫ですか?』と聞きたいです)。頭を洗うのは、術後2日は控えてもらっていますが、それは眼に水が入るのが悪い訳ではなく(眼の表面は実際は眼の外なのですが)、シャンプーが眼に入って、強く擦ったり眼を押してしまうと、キズが開いてしまう可能性がなくはないので、念のため、洗髪は術後2日だけ控えてもらっています。『ゴーグルをすれば頭を洗ってもいいですか?』と聞かれることもありますが、術後すぐという訳でもなく、スイミングをしている人でくるっと上に外したゴーグルが勢いよく戻って、眼に当たって眼内レンズがズレてしまったことがあったので、術後のゴーグルというのも少し危険な感じがします。特に、洗髪時はシャンプーで滑ることもあると思うので、外そうと思って滑って眼にパチンということもなくはなく、ゴーグルをするくらいなら、しっかり眼を閉じて、眼にシャンプーが入った時は(このシャンプーが入ること自体が悪い訳ではない)、あまり擦らないように気をつければ十分かと思います。

なので、基本的に夏でも手術は問題ありません。ただ、術後は通院は多くなりますので、暑い時期になるべく出掛けたくないなと思えば、もうちょっと涼しくなるまで待っての手術でもよいかと思います。でも、進行した白内障やきゅうせい緑内障発作予防の目的で眼の状況的に急いだ方がよい人は、あまり時期を選ばず、適切な時に手術を受けるのが大事かと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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