院長ブログ

ICL交換

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人で、今日の手術は、白内障12件、黄斑上膜の硝子体手術1件、ICL交換1人でした。

今日はICLの入れ換えの手術がありました。この患者さんは43歳と老眼が出てく年齢だったため、近方を優先し、-0.5Dの軽度近視に設定しました。度数はほぼ計算通りでしたが、視力が出にくく、患者さんも遠方の見えにくさを強く感じ、しばらく経過を見ましたが、やはりもっと遠くをしっかり見たいと希望されたので、ICLの入れ換えをさせていただきました。

レンズを入れ換えると言葉で言うのは簡単ですが、当院で採用しているICLの場合、角膜と水晶体の表面の狭いスペースで操作せねばならず、水晶体に触れてしまうと、術後に白内障が進んでしまうおそれもあるため、白内障の眼内レンズを入れ換えるよりも神経を使う手術だと感じています。また、当院で採用しているレンズ(EYECRYLE)を取り出すには、キズも約3.5mm開ける必要があるため、術後の乱視増加につながることもあり、せっかくレンズを入れ換えて度数を合わせたのに、乱視で見えにくさが出てしまったなんてこともなくはないので、入れ換えするかどうかも含めて慎重に判断する必要があるかと思います。

とはいえ、せっかく近視を治してよく見えるようにしたいと受けたICL手術で、見え方がイマイチとなれば、やはり、なんとかしたいと思うので、デメリットやリスクをよく考慮した上で、入れ換えたいという気持ちが強いならば、今回の患者さんのように入れ換えるべきだと思います。入れ換えの手術はちょっと大変ではありましたが、うまく入れ換えられたので、これで思ったような見え方になってくれるといいなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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