院長ブログ

IOL脱臼

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂1人、硝子体手術 人、霰粒腫2人(2歳男の子、3歳女の子)でした。

昨日、問題なく白内障の手術を終えたと思った50代後半の患者さんが、術翌日の今日の視力検査で思ったより視力が出ず、屈折の結果も予想より近視気味でおかしいなと思いながら、診察したところ、レンズの支えの一方が水晶体の袋から出て、虹彩の前に出ている“眼内レンズ脱臼”という状態でした。水晶体嚢の前面の切開(前嚢切開)が適切な大きさで、きちんとレンズの支えを水晶体嚢の中に収めた場合、術後に支えが出てしまうことはないと思うので、入れたと思ったものがうまく入っていなかったか、何らかの手術操作が影響して出てしまったかだと思われましたが、待っていて自然と元に戻るものでもありませんので、今日、そのままレンズの位置修正をさせていただきました。まだ術翌日ですので、切開のキズもくっつききっていないため、サイドポートを鈍的に開け、レンズの支えを水晶体の中に入れました。簡単な処置とはいえ、患者さんには連日で手術室に入っていただくことになってしまい、申し訳ありませんでしたが、これで見やすくなると思いますので、ご安心ください。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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