今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と霰粒腫1人(38歳女性)で、今日の手術は、白内障19件(アイステント併用1件 ICL摘出併施1件)でした。
今日の白内障手術の50代の女性の方は、約10年前に近視を治す“ICL”の手術を受けたので、そのICLのレンズを取り出しつつ、白内障を取り、新たな眼内レンズを入れる手術になりました。少し前に行った、Artisanという虹彩固定型のICLはPMMAという硬いプラスティックでできているので、5mmほどの大きなキズを作らないと取り出せず、ICLを取り出すキズと白内障のキズは別に作りましたが、今回のいわゆる“ICL”のレンズはとても柔らかいので、通常の白内障のキズの2.4mmで十分に取り出せるので、一つのキズで手術を行うことができました。
Artisanでは普通の白内障の手術と比べると、負担が大きくなってしまうので、今後は取り出しと白内障の手術は別に行おうかと考えていますが、ICLではそんなに負担がかからずに一緒に手術を行うことができるので、もし、ICLが入っていて、白内障が出てきている方は、そんなには心配しないで大丈夫かと思います。ちなみに、眼内レンズ計算の検査も少し注意する点はありますが、ICLが入ったままでも問題ないとされ、術前の検査も含めて、通常の白内障だけの方と同じような進め方で大丈夫です。これから、ICLを入れた方の白内障の手術も増えてくるのかなと思いますが、参考にしていただければと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m