院長ブログ

術後3〜4日が要注意

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障1人、霰粒腫3人(5歳女の子、29歳女性、67歳男性)、眼内レンズ交換1人でした。

水曜日に白内障の手術をした患者さんは、手術翌日の木曜日、そこで問題なければ、その次は週明けの月曜日に診察をさせていただいております。今週は翌週の月曜日が海の日で休みのため、術後2回目の診察を少し早めに本日させていただいていました。

その中で、水曜日に左眼の手術をした70代の男性の方は、炎症細胞が強く出ており、瞳孔にもフィブリンが張っているような状況で、”眼内炎“という状態と考えられました。炎症の原因が細菌などの感染によるもの(感染性眼内炎)と感染以外の原因(無菌性眼内炎)とがありますが、術翌日は問題なく、ご本人に自覚も徐々に見えにくくなってという経過から、おそらくは感染性の眼内炎と思われました。硝子体までは炎症が及んでいないと思われましたので、今日は眼の中の前のスペースを洗浄(前房洗浄)し、硝子体に抗菌薬の注射をする処置を緊急でさせていただきました。

無菌性の炎症は何らかの物質に対しての異物反応なので、術翌日から炎症が出ますが、感染性の場合は、眼の中で細菌などが少しずつ増殖することで炎症が強くなり、症状が出ますので、術後4日くらいに自覚されることが多いとされています。

水曜日の手術で、次の月曜日が休みの場合、2回目の術後診察をまた水曜日になることもあり、多くの場合はその間隔でも問題ありませんが、ごく稀に炎症が強く出ることもありますので、術後3〜4日は注意が必要で、その頃にきちんと診察を受けておいた方がよいです。今回のように術後の炎症が強く出る場合もありますので、間が空くよりは早めに診させていただく方が安心かと思います。そして、術後に何かおかしいと感じた場合は、とにかく早めに受診いただくか、ご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。

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