院長ブログ

水晶体核片遺残 

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と霰粒腫1人(35歳女性)で、今日の手術は、白内障13件、前房内異物除去1件、硝子体混濁の硝子体手術1件、強膜内固定1件でした。

先週、右眼の白内障手術を受けていただいた70代の男性の経過観察がありましたが、小さな水晶体の核片が眼の中に残り(水晶体核片遺残)、傷口に嵌まり込んでいました。白内障の手術の際には、眼の中をよく洗い濁りを可及的に取り除きますが、どうしても虹彩の裏側などに隠れて残り、それが術後に出てくることがあります。その水晶体の核片が角膜の内側に付着すると、炎症を起こし、角膜の障害が起こってしまうことがあるため、取り除く必要があります。

そのため、その患者さんにも、本日、1mmほどの小さな傷口(サイドポート)を再度開け、細い器具で水を流しながら洗浄して、核片を取り除く処置をさせていただきました。数分の簡単な処置ではありますが、術後に追加の治療が必要になると、負担に感じるとは思いますが、どんな手術でも必ず1回ですんなりいくものではないことはご理解いただければと思います。

再度の処置で申し訳ありませんでしたが、これであとは問題なく経過してくれると思うので、ご安心ください。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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